ホームページをリニューアルして感じた「伝えること」の難しさ
このたび、滋賀医科大学麻酔科学講座のホームページをリニューアルしました。
今回のリニューアルでは、単にデザインを新しくするだけではなく、「私たちは何を大切にしているのか」「どのような医療、教育、研究を目指しているのか」を、できるだけ分かりやすく伝えることを意識しました。
ところが、実際に文章を考え始めてみると、これが思いのほか難しい。
私たちにとって日常であることも、外から見るとよく分からない。反対に、自分たちでは当たり前だと思っていることが、実は教室の大きな特徴だったりします。
「伝えている」ことと「伝わっている」ことは違う。
今回、ホームページを作りながら、そのことを何度も感じました。
これは医療の現場でも同じかもしれません。私たちは患者さんに十分説明したつもりでも、本当に伝わっているでしょうか。若い医師に指導したつもりでも、こちらの意図まで理解してもらえているでしょうか。組織の中でも、方針を示しただけで、皆が同じ方向を向いているとは限りません。
専門家になるほど、自分たちの「当たり前」が増えていきます。そして、その当たり前が、時として伝えることを難しくします。
だからこそ、「何を伝えたいのか」だけではなく、「相手にどう伝わるのか」を考えることが大切なのだと思います。
今回のホームページづくりは、自分たちの教室を外に向けて紹介する作業であると同時に、私たち自身が「どのような教室でありたいのか」を改めて考える機会にもなりました。
ホームページは完成しましたが、「伝える」という仕事に完成はありません。
これからも、このホームページや教授ブログを通じて、滋賀医科大学麻酔科学講座が大切にしていることを、少しずつ、自分たちの言葉で伝えていきたいと思います。