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麻酔科教授ブログ

4月に関連施設に赴任された先生方へ

2015年4月より関連施設に異動された医員の先生方、大学での勤務お疲れ様でした。新しい勤務先に移ったところで、慣れない環境で戸惑っていることと思います。私は専門医取得までに2ケ所以上の異なる病院での勤務が望ましいと考えています。今の時期は麻酔科医として多くの症例に当たることが大切で、どんな状況でも最善の麻酔を尽くせるように研鑽することが目的となります。さらに大学病院にはない良さを経験して欲しいと思います。少ない人数のなかで一人で何役もこなさなねばならない状況で麻酔管理を行うこと、各科の垣根が低く他科の知識や知恵を吸収するチャンスが多いこと、一人の患者さんに麻酔科医が術前から術後、退院まで目が届く範囲で仕事ができる環境の中で仕事ができることなど、一般病院の良さは沢山あります。そして忘れてはならないのは、多くの患者さんは手術や麻酔の不安、術後の痛みの不安など多くの悩みを抱えて入室されているということです。この一般病院での麻酔の経験は患者さんのことを第一に考える真摯な態度を醸成させるに違いありません。そして、大学に帰ってきて、その技術・経験を若い麻酔科医、研修医、学生に教えてあげてください。今後の先生のご活躍を期待しています。

2015年4月10日