ホーム > 麻酔科教授ブログ > 新年の挨拶

麻酔科教授ブログ

新年の挨拶

 昨年は滋賀医大麻酔学講座にとりましては、教授交代の大きな節目となりました。はばかりながら平成7年から19年に渡り野坂修一教授が築いてこられた講座を私が引き継ぐことになりました。新しい体制となることは、滋賀医科大学麻酔学講座に関わるすべての方々にとって、今後の動向が気になるとお思いとのことと存じます。私自身は先代野坂教授のもとで12年に渡り一緒に教室づくりに努めてまいりました。基本的にはこれまで築いてきた講座運営方針が大学内で信任されたとの思いもあり、大きく変えることはあまり考えていません。しかしながら、周囲の環境は刻々と変化していますので、現時点で良くてもすぐに時代遅れとなってしまいます。この感覚を大切にした新たな道筋も模索し対応するようにしていかねばなりません。
 私は昨年4月に就任して以来、初めの5年間を滋賀医科大学麻酔学講座としての基盤を作る時期だと考えています。そのためにまず多くの新しいアイデアを生み出し、それを推進する情熱をもった仲間づくりが必要だと思います。とくに今の地方麻酔科の問題点は、都市部と市中病院にばかり麻酔科医が集まり、地方に麻酔科医が定着しないことが問題だと考えています。この流れを止めることが、私自身に課せられた喫緊のテーマであると考えます。これは、人口過疎問題と同じで簡単には解決できないこととわかっていますが、少なくとも単位人口当たりの医師数では近隣県に追いつきたいと考えています。私自身も試行錯誤し、他都市や他施設ではまねのできない独自のアイデアを絞り出そうと思っています。
 これから先の5年、10年後にも存在感のある滋賀医大麻酔学講座となれるよう医局運営を行いたいと思っています。どうか皆さん、ご協力のほどよろしくお願いします。
最後になりましたが、新しい年も我が滋賀医大麻酔学講座にとってよい年でありますように、また、皆さんにとっても素晴しい年でありますよう祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせて頂きます。

2015年1月5日